自社栽培している立科町の桑の木は、かつて生糸生産の為の御蚕様のごはんとして葉のみを収穫していました。当時は本数も多くありましたが、今では数本しか残っていません。実は木によって様々ですが、海外産のマルベリーに比べると小ぶりで収量も劣ります。実が小さい分、収穫や加工は非常に苦労ですが、マルベリーより風味が豊かで繊細な味わいです。くわの実の下処理は非常に大変です。収穫した後、選別・洗浄し、ひとつひとつ実の茎の部分を切り落としてから作ります。一般的なジャムは機械化された大きな窯で一度で大量に製品化できますが、当社は手作りのジャムにこだわり、少量ずつ製品化しています。その理由は小ロットで作ることで火の通りがよくなり、くわの実の風味を残した状態で食べ応えがありながらも繊細な味わいのジャムが出来ます。少量ずつ必要な分だけ作るのはとても大変ですが食料廃棄を減らし、SDGsの「作る責任・使う責任」の実施にも繋がっています。保存料、香料、着色料、増粘剤（ペクチン）等を使わない（主原料の濃度の高い）健康志向で家庭的な自然本来の味が特徴です。信州の旬感ジャムくわの実には普通の砂糖ではなく国産のキビ粗糖を使用しております。普通の砂糖よりからだに優しく素材の味を引き立て、くわの実の風味が活きてより一層美味しく健康に召し上がっていただけます。りんごペーストをちょっとだけ使用することで舌触りの滑らかさと風味を上げています。立科のくわの実の美味しさを活かすため、くわの実ジャムに合うレモン汁を厳選して使用しています。